2012年1月21日土曜日

旭川商業高校吹奏楽部 練習風景

今回は、定期演奏会を間近に控えた旭川商業高等学校の吹奏楽部にお邪魔してきました。


部員は1年生31名、2年生33名、3年生23名の計87名。
取材に伺うと、みなさんとてもはきはきと挨拶をしてくれ、礼儀正しい印象を受けました。
まず意外だったのが、ジャージ姿。吹奏楽部というと制服で演奏するイメージがあったのですが、商業高校のみなさんはジャージで、一見ほかの体育会系の部活と見分けがつきません。ですがよくみると吹奏楽部は胸に名札が。


これは入部した際に上級生から「命名式」という場でもらえるニックネームで、部内のコミュニケーションを円滑にする工夫の一つなんだそうです。部内にとどまらず、そのニックネームがクラスや学年にも浸透するのだとか。
みなさん、可愛くオリジナリティを出していますね。


部長の3年生篠原さんはお母さんも旭商吹奏楽部出身だそう。中学から吹奏楽を始めて現在6年目。まっすぐ目を見て話す、しっかりと芯をもっている印象の生徒さんでした。
今は新旧交代したばかりなので12年による土台づくりを課題にしているそう。
3年生は3月の釧路遠征で引退なのでそれまでに伝えられることはできる限り伝えていきたいと語ってくれました。言葉の端々に卒業していった先輩方への敬意と後輩への気配りが感じられるインタビューでした。


現在は2月の定期演奏会に向けての練習も大詰めの様子です。特に1部は難易度が高く、気合が入るのだとか。
また、商業高校の定期演奏会はハンドベルや群読、合唱やダンスなど多彩なエンターテイメントも魅力ですが、篠原さんはオリジナルアレンジである合唱の「夜明け」を好きな曲としてあげてくれました。3年間やり続けている曲なので思い入れもあるそうです。


取材当日は、手話を組み合わせた合唱の練習も見せていただけました。



ジャージの赤ラインが3年生、水色と白が12年生です。パートや学年の垣根を越えて、誰とでも区別なく組んで練習をするのが吹奏楽部の特色。それは演奏でも、練習前に行う柔軟や腹筋などのトレーニングでも共通するよう。




そして練習中にもかかわらず笑顔が印象的でした。




「全国大会に出場するようなチームだと軍隊のように厳しい練習を想像するかもしれないけど、みんな自主的に考えて行動しているから、練習を楽しんでいる。だからこそお客さんにも伝わるんだと思う」と顧問の佐藤先生。
強要はしない、失敗させる、自ら方法を考えてもらう、と生徒を後ろから見守る指導方法については本当に素晴らしいお話をうかがいました。まるで父親のような、部員への飾らない態度と熱い想いが印象的でした。


今回の取材では佐藤先生と部長さん以外にもたくさんの部員のみなさんにご協力をいただきました。
スケジュールノートを見せてくれた上の写真左のお二人をはじめ、練習を端から端まで案内してくれたり、コーヒーを入れてくれたり、アンサンブルコンクールでも顔を合わせて色々聞かせてくれたみなさん。(名前がわからなくてごめんなさい)そして写真を撮らせていただいたみなさん、本当にありがとうございました。

そして、第25回定期演奏会は部長の篠原さんいわく「初めての挑戦が多い」とのこと。ブラックライトを駆使した音楽劇や、千葉県の市立船橋高校の持ち曲「スチュワーデス物語」を、交流があることからやらせてもらえることになったりなど。
見どころ満載です。ぜひ足をお運びください。



北海道旭川商業高等学校第25回定期演奏会
59回全日本吹奏楽コンクール全国大会3年連続出場記念

【開催日】 201224日(土)・5日(日)
【会場】旭川市民文化会館大ホール
【お問い合わせ】080-3231-5975(平日のみ9時~17時)


またこの定期演奏会では、会場入り口でまちこみゅのフリーペーパー「MACHICOMMUvol.4を配布します。
今回取材した旭川商業吹奏楽部の内容もたくさん掲載。定期演奏会への意気込みや、部長の篠原さんのお話ももっと掘りさげた内容になっています。
ぜひ、当日会場で受け取って読んでみてくださいね。


スタッフ ながおか

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