「北海道一周マラソンを支えた食べる力」についてお話頂きました。
今回のトークショーで奥芝さんのお話から感じたことは、
彼を支えてくれた、友人、仲間、旅で出会った多くの人達の
「 言葉 」 から、奥芝さんは、多くの意味を感じとり、
彼を支えてくれた、友人、仲間、旅で出会った多くの人達の
「 言葉 」 から、奥芝さんは、多くの意味を感じとり、
新たな方向性を見出してきたという事でした。
「食」への気づき。。。
奥芝さんを支えてくれた沢山の人達の姿がスライドで紹介されました。 |
常連のお客さん “マエノ さん”の言葉 -------------------------------------
スープカリー奥芝商店の常連のお客さんに、“マエノさん”という女性の方がいました。
“マエノさん”は、いつも元気で明るく、スタッフの皆を気遣ってくれたそうです。
ある日、“マエノさん”から彼女が末期ガンであること知らされたとき、奥芝さんやお店のスタッフたちは大変驚いたそうです。
しかし、“マエノさん”から、
「 私は幸せなのよ。毎日がバレンタインやクリスマスのように、
1分1秒がとても大切なの 」
という言葉を聞き、奥芝さんは、一日、一日を大切にすることが幸せであり、生きることである。
そして、生きること=毎日の「食」の大切さを感じたそうです。
その他、月に何度か奥芝商店に野菜を切るお手伝いに来てくれる知的障害を持った
“よう ちゃん”の言葉 から、“ 食がくれる家族の笑顔 ”の大切さに気づかされた
こともありました。 奥芝さんは、いつも “よう ちゃん” を師匠のように感じるそうです。
また、奥芝さんが北海道一周マラソンに挑戦中、毎日のように膝の痛みに苦しんでいたときに
応援に来てくれた、親友の “ ゆうき ” さん は、生まれた時から身体の感覚が無いという難病でした。
その親友の“ ゆうき ”さんから
「 痛いと思う足があるだけで羨ましい。。。 」
という言葉を聞き、五体満足であるということへの感謝に気づかれたそうです。
「カンボジアでの
ストリートチルドレンとの出会い」
・ 井戸の完成を喜ぶ子供たち(左上) ・ 幼い兄弟のために働くストリートチルドレンの男の子(右上) |
カンボジアでは、貧困のため親から捨てられ、路上で生活するすストリートチルドレンが大勢います。 この子供達は、食べるために物乞いをしたり、路上で売る小物を作ったりと一日中休むことなく働きづめの生活をしています。 でも、そのような辛い環境の中でも、自分を捨てた親を怨むこともなく、明るく笑っている男の子に、奥芝さんは、なぜ大変な苦労をしているのに、笑顔でいられるの?と尋ねたそうです。
「自分にはお父さんもお母さんもいないけど、2歳と3歳の
弟と妹を守り、食べさせてあげることがハッピーなんだ」
という男の子の言葉を聞き “ 誰かのために頑張る喜び ” に気づかされたそうです。
また、井戸が完成したときに、現地のおばあさんが、奥芝さんに
「あなたにも感謝し、あなたがここへ来られるように
支えてくれた人にも感謝したい」
と言われ、その言葉に
「自分がここに来るまで支えてくれたのは、北海道の人たち」
と気づき、“ カンボジアに井戸を掘り、その井戸に道内179の自治体の市町村名を付ける試み ” を思いついたそうです。
「 2500km 北海道一周マラソン! 」
・ マラソン中の食材は農家からゆずって貰った野菜(右上) ・北海道一周マラソンをサポートしてくれた“せいじろう”さん(左上) |
奥芝さんは、マラソン中、野菜やお粥を食べて走っていたそうです。
60km~80kmを走る毎日にカラダもココロも疲れきり、帯状疱疹になり、夜は膝の痛みで目がさめてしまう。
そんな日々の連続で、ココロが折れて、食欲が無くなり、髪も抜け始めました。
このままでは駄目だと思い、無理にでもご飯をたべるようにしたところ、元気が回復し、
“ 食べることの大切さ” を奥芝さんは身をもって感じたそうです。
また、何度も完走を諦めかけたとき、サポータの仲間や駆けつけてくれた地元の人達の応援が、奥芝さんの大きな支えになりました。
そして、
一番良くないことは “悪いイメージを抱え込み、孤独になること”。
自分の悪いイメージを持つことで足が動かなくる。
「 どんな暗闇の中でも、必ず手を握ってくれる
仲間がいることを信じる心が大切 」
と最後に語ってくれました。
奥芝 洋介 氏
2004年に飲食店ボトムカフェを札幌に開業し、
2007年同市にスープカリー奥芝商店を開業。
2008年、奥芝商店を旭川市、東京八王子市に出店する。
カンボジアに井戸を掘る資金を集めるために道内一周を走ることを計画し、昨年8月26日に札幌に到着した。
全国での講演やセミナーを年間50~60回行うほか、
ポストカードや絵本の販売、障害者やニート、引きこもりの方たちとの農作業に携わる。
ポストカードや絵本の販売、障害者やニート、引きこもりの方たちとの農作業に携わる。
2010年、NPO法人 MAKE THE HEAVENの理事に就任。 1977年、登別市生まれ、34歳。
スタッフ6番 松井
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